家庭学習の必要性について

 塾通いを考えたことのある保護者の方なら、「子供のや成績、何とかしたいから、塾に通わせようかな」と思われるかもしれません。しかし、お子さんによって相性などの問題はありますが、「家庭学習」をおすすめします。

 その理由は主に次の3つです。

理由①これからは「自分から学ぶ力」がさらに求められる時代になる!

 文部科学省が提案している、2020年実施の学習指導要領の改訂、いわゆる教育改革では、アクティブ・ラーニングつまり「主体的な学び」が必要とされています。子供達が学ぶことに関心を持ち、自ら学ぶ姿勢が大切なのです。

 この主体的な学びにつなげるためにも、授業を受ける、出された宿題をやるなどの受け身の学習だけでなく、自分から学ぶ力を育てなければなりません。

 自分から机に向かう家庭学習の習慣は、まさに自分から学ぶ第一歩と言えます。

理由②自分にぴったりの勉強ができる!

 当然ですが、家庭で学習する場合は、「今日はこれをやる!」と自分で決めて学習を進めます。学校の授業や宿題、塾は個人ではなくクラス全体の進度に沿っているので、当然、自分の苦手克服にぴったりの学習はしにくくなります。

 自分で学習を進めていくと、自分の得意・不得意や不得意をなくすために何をすればよいのか、自分専用の解決策が次第にわかるようになっていくのです。

理由③学校や塾だけでは伸ばしにくい力を育てられる!

 毎日の学校の授業、家庭での宿題、塾や習い事など、小学生のお子さんは毎日忙しいと思います。しかし、お子様にとってお友だちと遊ぶ時間はとても大切です。

 お友だちと遊ぶときには、実は「全員で楽しく遊ぶにはどうしたらよいか」「何時に集合して、何時に家に帰るか」のような協調性や社会性、計画力など、大人になって社会でも必要とされる力が鍛えられる場面がたくさんあります。

 また、自分一人で好きなことに没頭する時間も、一生を通して大切な集中力や知識を高めることができたり、将来の夢につながる経験に出会うこともあるかもしれません。

 「遊んでないで勉強、勉強!」と単純に考えてしまいがちですが、遊ぶ時間にも、実は学校や塾の授業だけでは身につけにくい大切な力を育てるチャンスが隠れているのです。